13.2.10

13/02/10 頼みごと

土曜日。

あることを頼まれた。自分の作ったカレーを、かつて食べに来てくれなかったサッカーのチームメイト。夜中10時、眠ろうとしていたところ突然訪ねてきた。学校の修了証の偽造だった。明らかに違法行為。ダメでしょ。「日本だと捕まるけど、PNGなら誰も気づかないから大丈夫」と言う。警察になりたいから応募するのに必要らしい。彼は自分の甥っこの修了書を持ってきて名前の部分を変えてくれと言っていた。

「自分には出来ない。君が嫌いな訳じゃないんだけどね。」

今日、またあることを頼まれた。同僚のMr.P。市場でばったり。私を探していたらしい。Emailの送信だった。彼の話によると、携帯電話(この国ではかなり普及している)に、何かのクジのようなものが当たったというメッセージが来たという。何でもイギリスから。そのイギリスの人がMr.P(正確には彼の奥さん)の銀行口座の番号を知りたがっているから、それを伝えたいという状況らしい。メールで送るように指示されたらしい。Mr.Pは嬉しそうだった。私は詐欺では?という疑いを捨てられなかった。それを正直に告げたが、彼は大丈夫と言い張る。送ってくれという手書きの文面には本当に親切に感謝して、銀行口座が書いてある。前、銀行に行ったとき、銀行口座からなんと講座番号とサインだけでお金が下ろせた、という事実がある。(いつもはカードと暗証番号だが、現在カードは強盗被害時から紛失中)。やはりまずいと思い、番号を載せることだけは何とか思いとどまらせた。この島でネットを使っている人なんてほとんどいないと思われる、そんな島に居る彼らにウェブの世界の厳しさなんて必要なかったのだろう。しかし、グローバル化は進んでいて、避けては通れない道にある。誰でも信頼していいわけじゃない、やったらまずいことがある。

そういう知識はこの世界を生きるための一種の技術だ。海に浸食されつつあるLou島の村の人々を思い出した。勝手にやってくるこの波にいかに向き合うか、長い歴史、きっとこれからも心無いひとによってもたらされうる、様々な波にただ流されるのでなく、それに対して立ち向かえるような知恵を付けて欲しい。

 

一部の人の心の中に私が居るのだな、それは今は「便利屋さん」のように映っているかもしれない。でも、モノのやり取りと心の通い合いを区別することは簡単ではない。今朝、市場でムームータピオカ食えよ!、と売り手に差し出された。無料でいいと言う。この国、ある人が無い人に与えるのが当たり前。親切と気持ち悪い行動は紙一重という日本とは違う。当たり前のように親切に出来て、されたらお礼を言う。お礼をする。

Louの村人はよく知らない外国人である私を3週間も面倒み続けた上に土産まで持たせたのだ。Lou特産の鳥の卵。バスの中でこの卵は不運にも私の荷物を手伝おうとした男性の親切行為によって割れてしまった。残念だったが気にしてなかった。しかしその男性はそれから1か月後になんとその卵をわざわざ島から私に届けに来てくれた。

 

当たり前のように親切が出来るところ、PNGの好きなところだ。

1 件のコメント:

  1. Well .. I guess that you mention my previous message. That is a series of my advice that I sometimes gave you in Sendai (-.-;)y-‾‾‾. Do not take it seriously. I think generally a warm-hearted person will be appreciated also in Japan.
    Good luck (^^ゞ!!

    Yuu

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