2.8.10

31/07/10 適応

土曜日。

最近、日々が楽しく過ぎていく。

学校の3学期がはじまって2週間が過ぎた。全く問題ないわけではないが、最初に感じていたような苦しさを感じることなく、心に少しゆとりを持てている。授業の度に震えて緊張して、頭が真っ白になることも最近は無い。長期的な予定に乗っかって物事を進める余裕がでてきた。

週末はもうヘトヘトで、遊びに行ったり、約束を作る元気がなかったが、今は少しずつ変わってきた。まだ日曜日(仕事の前日)に忙しくする気にはなれないが、それでも金、土曜日は外出する楽しさを味わっている。さらばひきこもり時代!である。

金曜日、昨日はマヌスで3回目のクラブ(音楽が流れてて飲んだり、踊ったりするところ)に行ってきた。去年行ったSports club(別称Animal Zoo)は喧嘩騒ぎの印象と乗り切れなかった自分の気持ちのせいであまりいい思い出がなかった同居人のNさんは、活動でも生活でもなかなか満足できないらしく、憂さ晴らしをしたかったらしくなんとしてもクラブに行きたくて仕方なさそうだった。彼は同僚に迎えに来てもらうように頼んでいたが、きっと来ないと踏み、また実際来ずに、Arさんに急きょお願いした。同居組の日本人ボランティア3人と演歌だいすきのMr.Manusでクラブに繰り出した。しかし、それぞれの目的はバラバラだった。かつてクラブでDJをやっていたというAさんは音楽を楽しみたいということだった。私は・・出会い探し。首都でのことをきっかけに、積極的になっていく自分が分かる。可愛い子いないかな~なんて出発前に言っている自分にびっくりした。

今回行ったのはポントゥンと呼ばれている、白人が運営してるクラブ。マヌスには二つしかクラブがない。しかし、クラブのない場所もあるらしい。きっとマヌスの人は音楽と踊りが好きだから・・と勝手に思っている。夜11時、いつもなら就寝する時間に入った。入場料10キナ(350円)。入ってすぐは、クラブというものにそもそもなじめてない自分はずっと周りを眺めていた。踊る人、しゃべる人。・・おっ、きれいな若い女性がいる!と思ったら男性に熱烈に接近されていた。一人の男がそこから去ったと思ったら、すぐに次の男が。その程度というものがすさまじく、その女性は私が見てる間、一度も一人になることがなかった。他の日本人二人からみても。可愛かったというその子は、私も興味をもったがそこでそこに割って入るほどの度胸は無かった。そしてそうやって群がる男たちと同じなんだと思うと、自分が少し醜く見えた。ときどき、自分も踊ってみたりすると、案外楽しい。Aさんは、本当のクラブってのはこんなものじゃないと、厳しい採点もしたが皆楽しんだ。私は、何かしたわけではないが面白い実態がみられて楽しかった。日本に居た時から、今一歩、奥手だった自分に自信をくれた首都のことを思い出す。「よし、今度こそは」っと、一人で反省していた。

最近の悩みは、食材が市場に少ないことだ。キャベツ、玉ねぎ、人参、なすをずっと待っている。しかし、サッカー仲間だった(ずっとサッカーはご無沙汰)Wの奥さんが売っていた、ウミガメの革や貝殻で作ったアクセサリーに見とれて買ってしまったり、出会う人たちを眺めたり、おしゃべりしたりすることが楽しかった。一昔前は一秒でも早く市場から出ようとしていた私が、今の生活を、当たり前として、楽しめている。散歩したり、バスケしたり、可愛い女の子みつけてあれこれ考えたり、買い物したり、映画みたり、本読んだり、おしゃべりしたり。それは特別なことではないけれど、日本という育った場所と全く違う環境でそれを行うには苦労が要ったり、全く喜びの無いものになったりもする。できないことだってある。実際に長い間そうだったのだ。それが今、マヌスに来て一年経とうという頃に「適応」した感覚を味わえていることはとても幸せだ。この感覚を持たずに2年間過ごす人もいるだろうし、赴任した日から適応する人もいるだろうと思う。自分にはきっかけがあった。それにしても、23歳の男が持つ、異性を求める意識の強さに驚いているこの頃である。

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