8.12.09

03/12/09 学期末

木曜日。学校はweek10、月曜日はperiod7,8はなくなった。せっかく反省を踏まえて少しずつでも改善していこうと意気込んでいただけに残念だった。学校はもう卒業式に全力投球という感じだ。一応最後の日まで授業だなんて言ってはいたが、それは言葉だけであった。アセスメント(評価)が終わり、授業に対する気持ちが小さくなっていく。生徒は教師が授業に来ないと言い、教師は生徒が授業に来ないと言う。

卒業式は始めは来週と聞かされていた。それが今週に変更した。卒業式は木曜だと月曜日に聞かされた。まずいな・・単元終わらないよ。先週の金曜Mr.Nは無断欠勤。代わりに授業した。月曜なにくわぬ顔でやってきた。むしろ笑顔で。二日後にManusを去ると言った。は?もう呆れるしかなかった。まだ学校は終わっていませんが。この人には自分しかない。自分が去る時はこういうことだけはしないようにしよう、そう誓った。

火曜日には卒業式の予定日は金曜になっていた。なんでも隣の高校と重なっていたらしい。それくらい調べてから予定は決めよう。この予定はいちいちラジオで放送して学校にはいない、村に居るgrade10.12の生徒・保護者に知らされる。彼らも混乱するだろうに・・。火曜日が最後の授業になった。授業を終わらせ、自分は早急に病院に行った。ボイルの薬をもらうためだ。被害が拡大する前に先手を打つ、今週末の市長杯はぜひ出たいがためだ。なんと我がチームward6はリーグ一位。今週末で上位4チームのトーナメントで優勝を決める。関係ないが・・この日は世界エイズデー。赤いリボンを胸に付けた。市場ではバンドが出ていた。この国、世界何とかの日をすごく大事にしている。世界食糧の日、世界水の日・・何かイベントが行われる。

病院は込んでいた。黙々と読書に励んだ。待っていると、病院で働くMasobuの監督に会った。彼は見つけるといつも声をかけてくれる。ボイルのことをとても心配してくれた。野菜を食べないとだめだ!うちに来てご飯食べな!と誘ってくれた。嬉しかった。7時ね。ということで、お宅に伺った。最近はずっとMasobuでサッカーをしてないので、監督の家は久しぶりだった。雷が激しく鳴るなか、行くべきか迷いながら行った。雨だったら約束に来ない、こちらの人はそんなものだから、彼らも私が来ないと思っていることだろう・・。しかし行った。行ったらやはり驚かれた。もう食事も終わらせてしまったらしかった。・・でも大丈夫私の為にわざわざ一匹の魚を用意していた、というのだ。

監督自ら料理してくれた。魚を炒めてくれた。ボートで釣ってきたらしい。そしてサクサク。セゴだ。しかし・・どこにも野菜が無いが、気にしない。してはいけない。美味しく頂いた。サッカー、市長杯の話、次の大会・・マヌスリーグが始まるらしい。これはマヌスをいくつかの地区で分けて、各地区で選抜チームを作るそれらが集まって大会が開かれるのだ。ロレンガウは1チームだ。それにぜひ加わって欲しいということだった。しかし、この長期休みは予定が色々あるからダメかもと、素直に言ったら理解してくれた。というか、自分はロレンガウ代表としてプレーするような実力は無い。そう言うと、そんなことは無いと言うが、本当は宣伝効果を期待しているらしい。、利用されている、とかそういう悪い気持ちはしていない。私は監督が好きだ、だからできることなら協力したいということを伝えた。

水曜、木曜日は卒業式準備に当てられた。実際掃除くらいのものだ・・一部の生徒は歌や踊りの練習をしていた。寮生は朝6時から掃除。忙しいというが、多くの生徒、教師がただぶらぶらしていた。自分もせっせと草を抜いていたが、生徒は集中力が無い。すぐどこかにいく。座ってお喋りをする。ヒマそうな教師に聞くと作業は夜までかかって行われるらしい・・今必死にやればいいのに、なんて思ってしまう自分がいた。

待つことはかなり疲れる、これに適応するのは辛い。こちらの人はただお喋りしながら、バス、人、試合、会議を待つ。何時に来るか分からないもの、もしかしたら来ないかもしれないものを待つ。日本では比較的だらしない部類だったと思うが、こっちではだから、自分も始まるタイミングを大体見計らっている。しかし、自分も落ち着かないし、気持ち悪い。無理にPNGタイムを自分が使う必要は無い。約束通りに行って、待ち続けよう。しかし、ただ待つだけでは自分が続かない。だから常に暇つぶしの道具を持ち歩く。文庫本とか、書きかけの手紙とか。これなら、大丈夫。誰かを恨むことをせずに、しかも落ち着いて過ごせる。自分は日本に戻るんだ。将来日本に帰ってからもこの習慣はきっと自分を助けるだろう。こちらの人は本気か分からないが、私の時間に対する態度を見習いたいと言っている。私は見せつけたい。この国で、周りはPNGタイムで動く中で私がいかに苦しみ、時間という資源を有効に使おうと努力しているかを。

逆カルチャーショックという話がある。途上国で2年間過ごして、その国の価値観を意識・無意識的に持つが故に、日本に帰国したときに派遣前までは当たり前に出来ていた暮らしに適応できないことがあるらしい。もし本当に途上国のことだけ考えていたらそうなるだろう。そのときそのとき、未来を見据えて自分が正しいと思うことを一生懸命やる。途上国生活の楽しみが半減しているような気がする・・。

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