31.3.10

22/03/10 カスカス

月曜日。

先週の土曜日。カスカスという生き物の燻されたものを買った。このカスカス、全長約30cm以上あるサルのような、ネズミのような動物である。燻製は、前面を首から下をまっぷたつにされて、内臓が既に取り除かれていた。体の中は木が差してあって、中が丸見え。彼は大の字を広げていた。そのままでも食べられそうだが、市場のおばさんたちは茹でて食べろと言っていた。すこしグロテスク。燻製は美味しそうなにおいであった。結局買うことにした。15キナ、大体600円。Sさん曰く、最近円が高いらしい。

日曜日。さて・・どうしたものか。まずは自分で分解してみた。皮を剥いだり、骨をちぎったり。最初は抵抗があったが、自分の中の野性に助けられた。腕や足は比較的簡単だったが、背中回り、肩の肉は薄く、ナイフで取るには限界があった。

腕など、大きな塊はカレーにした。薄くなった肉は炒めた。残った頭とか背骨周辺は茹でてみた。

炒めた肉は脂肪が少なく、固かったが、なんだか豚肉を食べているようだった。茹でたものは・・仕方がないのでかじりついた。カスカスの背中にかぶりつく自分のその野性。あばら骨から肉を貪る自分。まあ貴重な体験といことで。カレーはまあ、カレーだった。何を入れても大丈夫というのはこういうことか。しかし、固い。

一部の村では猫を食べると聞いた。Sさんの村人がSさんの飼い猫(やや太り気味?)を見て、開口一番

「グッペラ アブス (お肉(食用))」

と言ったらしい。さすがに共に暮らした猫にそういう感覚を持てないが、でも、猫も食べられるんだな~とカスカスをさばいてみて、思った。

日曜日の朝、Louでお世話になったJ(生徒)が家に来た。この生き物のカレーを振る舞おうと思ったが、彼は宗教上の問題でこいつが食べられなかった。SDAというカトリックとは違う宗派で、豚も食べられない。あらま・・。しかし、帰り際、カスカスの話をすると、彼は食べてみたい、と言い出した。「えっ!食べれないっていったでしょ?」そう思いながら差し出すと、彼は腕をちぎって、自分も初めてだと言いながら・・・食べた。しかも美味しかったらしい。

そんなものなんだな。

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