土曜日。学校もサッカー部も土日はお休み。ゆっくりと休日を満喫した。午前中は市場へお買いもの。平日はなかなか買い物が出来ないのでまとめて色々買おうという作戦だった。菜っ葉、さつまいもを買って、カニを丸ごと買った。PNGでも新鮮な海産物を買える場所は珍しいらしい。菜っ葉もサービスしてもらったし、楽しいお買いものだった。しかし困ったことが起きている。この島、今物資不足なのだ。本島からの定期船がきていないらしい。小麦、塩、米、パスタが品切れだ。来月来るとか、来週来るとか、様々な噂が飛び交っている。どうなるやら・・。塩と小麦が変えないのは痛かった。
午後は家でゆっくりするつもりだった。
我が家は高床式で二世帯が住めるようになっている。一階(床の下・地面)は共用スペースになっている。実際には隣はさらに2世帯住んでいる。Poraさんというおばさんとその姪っ子が1世帯。もう一世帯もおばさんと子どもふたり。成人の男は居ない。
すると家の下から優しい歌声が聞こえた。この国で聞く歌(singsing)のほとんどがアップテンポで手拍子したくなるような陽気な歌である。なんだかそれとは違う、吸い込まれるような歌だった。気になって降りてみると、そのPoraさんとその姪っ子がいた。姪っ子Shitaは高校生。彼女の歌声だった。なんでも賛美歌らしい。「Smile on your face」という歌を私に教えてくれた。彼女はギターを習っているらしい。教会での賛美歌の合唱もギター伴奏が普通のようだ。・・私のギターを貸すとゆっくりと弾きながら歌った。まだ不慣れなようだったので、私がコードを聞いて伴奏した。
``LORD I SAW YOUR FACE``
LORD I saw your face last night
when I look in the sky, you were smiling
you told me it would be OK
and you`ll make a way in my dark times
おばさんは聞きながらキーが違う!この子は歌ってばかりで働かない!だのぶつくさ言いながら掃除をしていた。Ritaは先週、同期T隊員のいるPapitalai secondary schoolを退学した。なんでも夜に宿題をするために図書館の本を無断で持ち出したことが原因らしい。その結果来年から私のいるManus secoundary school に移動することになった。
たくさんの歌を紹介してくれた。英語、ピジン語、そしてtok plesの。するとPoraが釣りに行くと言い出した。毎週末、土日に釣りに行くらしい。一緒について行った。実は首都で釣り糸、針などを買っておいたのだ!
桟橋まで歩いて行った。途中「何処行くの?」と聞かれたので「釣りするんだ!」と高らかに言った。するとPoraが「ダメよ!、言ったら釣れなくなるんだから」と。そう言うジンクスがあるらしい。Shitaがパンを買うために二手に別れた。するとPoraは「spakman(酔っ払い)が居ないか心配だ」とずっとShitaの後ろ姿を見ていた。愚痴はこぼすが、可愛い姪っ子なんだな~と嬉しくなった。実際この国で悪さをするのはほとんど酔っ払いらしい。無事桟橋で合流してた。パンを団子にしてエサにした。糸を垂らせば魚が寄ってくる。興奮した。ジンクスが効いたのか、PoraもRitaも、私も釣れなかった。しかし、Poraは「リラックスするのが一番大事。釣れなくてもいいんだ」とお構いなし。S隊員の話では、「釣れたことがない」とのことだった。
ゆっくり時間は流れた。明日は朝6時から教会にいくとのこと・・。
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