月曜日。ついに学校が始まった。
朝7時半から朝の集会が始まった。
終わると8時から速やかに授業。40分が1ピリオドで8ピリオド。
4ピリオドと8ピリオドの間に30分の休憩があるが、他の
授業は休憩なし。
そして2時前には授業が終わる。その後昼食、スポーツや掃除の時間。
これでは予定を守れるはずがない。
まず朝礼が7時半に始まらない。教師も遅れて教室に来る。
授業時間も超過する。
学校は4学期制。全ての学期が10週間ある。
1月から第1学期が始まって現在は3学期の途中。
私の配属された学校は日本のボランティアの受け入れに慣れている。
それは私で5人目だからである。・・決して良いことだとは言えないが。
なので、現地の先生方は私が慣れるまで授業を持たないでおくことを
提案してくれた。
今日は観察に徹した。
先生方は定時の4時にはほとんど居ないが、一生懸命授業をやっている。
生徒も時々集中していないが、誰一人居眠りしていない。
ほとんど教科書を持っていない。消しゴムや定規を貸し合うために投げる。
このままでは何も変わらない。現地の教師は忙しいと言う。
だから日本人が頑張って穴を埋める。そしていい思い出ができる。
それも道だが、せっかくだから何か変化を残して帰りたいと思う。
私は実験の紹介や授業を受け持つことを自分の仕事として派遣された。
しかし、何が求められているか。それは深くここで関わることで初めて
見える可能性がある。それこそ草の根レベルのボランティアの存在意義
の一つだと思う。
なので、とりあえずじっくり眺めて、2年間の目標を決めたい。
実験室を見た・・聞くと誰も管理していないということだった。
部活動は運動のみ。サイエンスクラブを作りたい。そうすれば
生徒と教師で定期的に実験器具を利用して・管理できる。
できれば日本文化部も作りたい。たまに日本語で挨拶されるから。
夢は広がるが、まずは基礎固め。生徒と先生の名前を覚える。
そして、彼らの要求を聞こうと思う。何が求められてて、何が問題か。
気が付けば5時、教師は下宿生の世話係のみになっていた。
街に行くと全ての店が閉まっていた。5時までだった。
中国人経営のショップは、中国語で話しかけると入れてくれた。
彼らは時々嫌われて、暴動を起こされるらしい。仕事を奪うなと。
毎日尋常ではない量の汗をかくから・・シャツを増やすことにした。
夕焼けの中、ココナッツの生えた道を歩き、海を眺めると
自分が日本にいないことを再認識した。
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