10.11.09

16/09/09 祝日

水曜日。今日は独立記念日。ということで学校はお休みだった。PNGに来てから、まもなく3か月が経過しようとしている。なんだか時間の感覚が良く分からない・・。季節がはっきりしないからかもしれない。

現在、報告書を作成している。また、日本では直前の前任者(自分は5人目で、4人目の人)の報告書は読んでいたが、その前については任地Manusのこの家に来て初めて入手したので、それを読んだ。

3代目の方の話は学校でも良く聞いていた。英語もピジン語も上手、一週間に35コマをこなし、スポーツもするし、よく話をする人だった・・らしい。彼は任期を延長して3年間も居た。ずっと越えられない壁のように見えていたこの方の報告書に目を通した。正直、慰められた。日本で教員の経験がなかったということ、はじめ数週間観察に徹したこと、しばらく2クラスだけしか持っていなかったこと、数学は教えていなかったということ、会議の半分は理解できていなかったということ・・。しかし、理科実験室を新しくするという話はその頃から出ているということが分かった。自分がいる間にこれが現実化する可能性は低そうだ。

この2年間の目標をなんとしようか、改めて考えていた。同僚の問題意識について聞いてみた。

「なぜボランティアを必要としたのか。」「何が問題になっているのか」

理科主任曰く、実験をしたいけれど、設備が無い。実験室を何とかして欲しい。アシスタントがいればいい。

教頭的存在の先生曰く、PNGの人は本で学んだことが、どんなふうに現実世界で起こっているのか分からない。電車も見たことがない、四季がどんなものかも経験したことがない。だから別の世界から来た人、科学技術を実際に活かしている国の人が理科教師として必要なんだ。

仕事が無い。これが問題だ。卒業してもほとんどが故郷に帰って、畑で働く、魚を獲る。

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