10.11.09

16/10/09 Plumber

金曜日。今週は激動の日々が続いた。初欠勤の水曜日、帰り際に学校のplumberつまり配管工のおじいさんに遭遇した。学校の先生の服装に比べたらかなりみすぼらしく見える。KFCと赤く書いた帽子をいつもかぶっているが、もちろんそのフライドチキンも食べたことないだろうし、意味も知らない。彼に相談を持ちかけた。

実は我が家の下で水漏れをしているんだ。直してもらえないだろうか・・。彼は快諾。じゃあ11時に行くよと。

我が家は木造高床式である。築何年か不明だが、水場の床は抜けてしまっている。かつて住んでいたボランティアが雨漏りを放置し、床を腐らせてしまったのだ。このままではこれの二の舞になってしまう。同居するSさんは、皆自分の住む間なんとかなれば良いと思って暮らしているから。彼はこの国で1年以上暮らし、この地で待ったが約束は果たされず、待ちぼうけを食らうことを幾度も経験している。もう、このことで頑張る気力は無い。とこれからまだ2年近くここで暮らす私に諭した。私がやるしかない、そう思っているところだった。

杖を着いて何とか家に着き、身体をベッドに倒す。彼は来るんだろうか・・・といつの間にか眠ってしまっていた。そして、ふと叫び声で目を覚ました。彼は来た!しかも予定通りに。

そして我が家の水道管と格闘した。私も助手としてできる限りを尽した。どうも水道が家に供給される前まで使われていた雨水タンクのためのポンプに問題があったようだ。この管を切ってフタをすれば大丈夫とのことだった。おじいさんは我が家の近所に住む自称日本人ボランティア世話係を連れてきた。彼はかつて我が家の防犯対策用のフェンスを取りつけたらしい。しばらくするとおじいさんは彼を家に返した。「アイツはビジネスマンだから後で請求書を書くぞ、だから追い払った。フェンスの時もすごいカネが日本の事務所から入ったんだ。ワシは学校のplumberだから気にしなくていい。」そうニヤリと笑って仕事を続けた。そんなこと言ったら誰も信じられなくなってしまうよ。管を切って・・フタをした。私でも出来そうだった。こんなんでいいの?のりが乾くまで待って元栓を開けた。開けるよー。彼の合図で開けた。パコーン、プシューと水が勢いよく出る音。「閉めろー」とおじいさんは叫ぶ。これを3回繰り返して、水道管は直った。ありがとうおじいさん。ビショビショにさせてしまった。タオルを渡すと「こんないいタオルは使えない、ワシは大丈夫。」と。いいおじいさんだなー、なんかお礼しなきゃ、昼飯食べた?と聞くと気にするなという・・・けど「お米を買いに行きたいな、10キナ(400円)くれるかい?」と素直にお金を要求した。10キナと庭のバナナを彼にプレゼントした。彼はこんな大金すまないね、と感謝を述べた。いやいやすぐに来てくれて助かったよ。本当にありがとう。

おじいさん、いかにもPNGの人って感じで、Sさんみたいに色々悩まされると思っていた。しかしボイルより先に治ってしまった。それと生活をなおざりにして仕事のことばかり考えていた自分に反省。でも、物事はいい方向に向かっている気がする。

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