10.11.09

20/08/09 変化

今日、スーパーに行った。定期船が来たとの情報を聞いたからだ。モノが沢山あった。小麦、米を買った。塩は無かった。もしこの外国人経営のスーパーが無かったら、この町の暮らしは大きく変わるだろう・・・言い換えれば、かつてこのスーパーはこの町の暮らしを大きく変えたに違いない。

実験室に様々な試薬がある。有毒な水銀の化合物・・使ったとしてどうやって処理するんだろうか。きっと外国の考えなり援助で作られたであろうこの実験室は事実上生きていない・・ように見えた。が、使えるもので細々と実験をしている教師が一人いることが分かった。Usuさんだった。濃硫酸を薄めたりしているらしい。彼女はあやふやだが一応やり方を知っている。ドラフトは壊れているので窓際で。「いつか薬品のせいで身体がおかしくなるのかもね。」なんて笑って言っている。

また新しく理科実験室を作ろうとしている。今回は違う、そう願って止まない。今回は外国人だけではない。「器具さえあればもっと正確に実験が出来るのに・・・」と愚痴をこぼせる仲間がいる。ただのハコで終わらせたくない。ついでに言えばカリキュラムも来年から新しくなる。この実験室とカリキュラムがこの学校・この国の改善に貢献するかどうか。Usuさんと協力して指導案と実験書をセットにして作れたらと思っている。全国に配布できるくらいのものになればな~。

聞くと、各部族のtok ples はピジン英語よりも豊かな表現があるらしい。ピジン語は単純で語彙も少ない。考えてみればピジン英語の歴史は非常に浅い。この国の人はあまりものを考えていない、感じていない訳ではなく、母語ではないだけなのだ。文字を持たない文化であったがため、伝統の奥深さを知ることは簡単ではないが、決して彼らは赤ん坊ではない。彼らなりの文化・政治に敬意を払おう。しかし、何回も言うがそれは関与しないことではない。彼らの声を聞くことだ。そしてその都度、誠実に意見しようと思う。校長と理科主任は私の考えを分かってくれた。

彼らには理解されないような崇高な使命・・そんなものはあるべきではない。

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